若者の結婚式観：学生の75％が結婚を希望、憧れの背景とは？

最近の調査によると、高校生や大学生の約75％が「結婚したい」と考えており、そのうち約62.4％が結婚式を挙げたいと思っていることが明らかになりました。この調査は、LINEで式場探しができるアプリ「トキハナ」を運営する株式会社トキハナが実施したもので、全国の219名の学生が対象となっています。

調査の背景

結婚式に対する価値観は、少子化や晩婚化が進む中で多様化してきています。特に学生世代が考える結婚や結婚式についての意識を探ることで、今後の結婚式市場がどう変化していくのか興味深い結果が得られました。この調査結果が、将来の結婚についての考え方に与える影響を考察していきます。

将来結婚したい理由

調査によると、結婚したい理由として「一緒に過ごせるパートナーがほしい」という回答が60%を占め、そのほか「家族を作りたい」「子どもがほしい」と続きました。こうした理由は、学生たちが“人とのつながり”を大切に考えていることが反映されています。一方で、「結婚したくない」と答えた23.7％の学生の中には、「自由な時間が大切」や「責任が増えることが嫌」といった意見も多く見受けられました。

結婚式を挙げたい学生の想い

結婚したいと考える学生の約62.4%が結婚式を「挙げたい」と回答し、その理由には「ウェディングドレスを着たい」という憧れが特に強いことが分かりました。他にも「小さい頃からの憧れ」や「SNSでの影響」という回答があり、憧れや自己表現の側面が大きく影響しています。

結婚式を挙げたくない理由

一方、結婚式を挙げたくない理由の一位には「人前に立つのが苦手」という意見があり、費用の問題よりも心理的なハードルが大きいことが明らかになりました。このことは、20〜30代の調査でも同様の結果が出ており、結婚式への抵抗感が根強いことが浮き彫りになっています。

SNSが変える結婚式観

学生たちが結婚式を挙げたいと思うきっかけの半数近くが「SNS」であることが判明しました。また、演出に関してもSNS発信と感動体験の両方を重視する傾向が見られ、写真映えや感謝を伝えることに対する興味が高まっています。これにより、理想の結婚式スタイルも「家族中心の少人数婚」が人気で、絢爛さよりも「大切な人と過ごすこと」が重視されています。

結婚式の選択肢の多様化

この調査結果から、現時点で「結婚式を挙げたくない」のは16.4％に過ぎず、実際に挙げたいと思っているにも関わらず迷っている層が存在することが分かります。これには、従来の目立つタイプの結婚式への抵抗感が関係しており、新しい形の結婚式が求められています。トキハナは「令和型ウェディングパーティ」という、従来の形式にとらわれない新しい選択肢を提案しており、自然体でゲストと過ごすスタイルが根付くことを目指しています。