超楽長寿株式会社、孤独・孤立解消に向けた資金調達で新たな展開へ

社会的孤立や孤独の問題を解決するための事業を展開している超楽長寿株式会社は、最近、合計5.6億円の資金調達を行い、その結果累計の調達額が約10億円に達しました。この資金は、アニマルスピリッツ合同会社、ANRI株式会社、かんぽNEXTパートナーズ株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社などから受けたものです。

資金調達の背景

超楽長寿株式会社の設立者であり代表取締役医師の物部真一郎氏は、特に高齢者の孤立問題が深刻であると強く感じています。高齢になると孤独が深刻化し、適切な支援が難しくなるため、同社は50歳以上を対象としたマッチングサービス「ハハロル」を立ち上げ、孤立の早期解消を図っています。このサービスは、シニア層のニーズに応える形で設計されています。

「ハハロル」は、2024年9月からサービスを開始して以来、着実にユーザー数を伸ばしており、シニア層の孤立・孤独に貢献しているという実感を得ています。高齢者向けのマッチングサービスの成長は、特に若い世代がオンラインで出会いを探すようになったことからの流れとも言えます。

サステナビリティとその他の出資者の意見

今回の資金調達に関して特筆すべきは、ニッセイ・キャピタルが運営する「ニッセイ・キャピタルサステナビリティ課題解決ファンド」からの出資があったことです。このファンドは、社会貢献が期待されるスタートアップに投資することを目的としており、超楽長寿の取り組みは、社会が直面する孤独と孤立という課題に対する解決策として高く評価されています。

出資者であるアニマルスピリッツ合同会社の朝倉祐介氏は、シニア世代にとって新たな出会いを創出することが重要な課題であると指摘し、超楽長寿社のサービスが今後も信頼されることを期待しています。また、ANRI株式会社の宮崎勇典氏も、高齢者の孤立を医療とデジタルサービスで解決したいという取り組みに賛同し、同社と協力したい考えを示しました。

物部真一郎医師のコメント

物部医師は、孤独や孤立が人の心と身体に多大な影響を与えることを日々実感しており、特に高齢者にとってつながりを持つことは健康や生きがいに不可欠だと述べています。「ハハロル」は単なるマッチングサービスにとどまらず、人生の後半において新たな関係を築くための場となることを目指しています。今回の資金調達により、さらに多くの人たちにこの機会を届けるために、サービスの強化を図っていく考えです。

50歳以上のための「ハハロル」

「ハハロル」は、50歳以上の方専用の医師監修のマッチングサービスとして、他のサービスとは異なり、高齢者のニーズに特化して設計されています。AI技術を活用し、利用者のプロフィールや趣味、価値観、ライフスタイルを元に最適な相手を提案します。これにより、50代以上の方が自分に合った友人や伴侶を見つける手助けを行います。

超楽長寿株式会社は、医療と行動経済学、最先端技術を駆使して、より良い高齢者社会の実現を目指すヘルスケアベンチャーです。