2023年、マッチングアプリ『with』が実施した意識調査によると、Z世代の恋愛には独自の傾向が出てきました。特にバレンタインデーという特別なイベントが、彼らのデートや気持ちを伝える場としてどのように活用されているのかを見ていきましょう。
調査の背景と概要
マッチングアプリ『with』は、利用者数ナンバーワンの人気を誇ります。今回の調査は、20代の男女を対象に行われ、4200名以上の有効回答が得られました。具体的な調査内容は、バレンタインデーがデートや気持ちを伝える機会としてどの程度用いられているのかという点です。
Z世代のデート観
調査結果から見えるのは、デートを誘うタイミングに慎重さを持つ Z世代の姿です。「バレンタインデーがデートのきっかけになる」と答えたのは女性が約20%、男性が約30%と、意外にも小さな数値です。多くの回答者が「自分の気持ちやタイミングに合わせてデートをしたい」と考えています。「バレンタインデーはデートとは関係ない」と答える方もおり、特別な日だからといって焦る必要はないとする考えが見えます。
特に、男性陣はバレンタインデーにデートに誘うことに対して気を使っている様子が伺えます。「初めましてがバレンタインデーというのが厚かましい」「チョコレートを催促しているみたい」といったコメントが多く、男女間でのバレンタインデーに対する受け止め方に差があることが明らかになりました。
バレンタインデーの利用方法
次に、バレンタインデーを自分の気持ちを伝える機会として捉えた場合、女性の31%、男性の37%が「はい」と回答しました。デートのきっかけとしては低い数値の中、気持ちを伝える方法としては増加しています。これには「適切なイベントだから」「チョコレートで言葉にできない気持ちを伝えられるから」といった理由が挙げられました。
Z世代は、自分の気持ちが固まりつつある場合、バレンタインデーをタイミングとして利用したいと考えています。それは、自分の思いを鋭く簡潔に伝えたいという強い意志の表れです。特に、関係を深めたい相手にはこの日を重要な日として考えているようです。
マッチングアプリの利用の重要性
『with』の担当者は「Z世代にとって、バレンタインデーは単にイベントにとどまらず、お互いを知るためのプロセスと位置付けられている」と述べています。この年代の男女は、出会いに対して真剣で、相手を深く理解した上で関係を進展させたいと思っています。
また、興味深いのは、好みカードという機能の存在です。『with』の特徴的な機能であり、好きなスイーツを選んだり、自分の趣味を明確にすることで、会話を盛り上げたりデートプランを考える土台としています。バレンタインデーに贈るプレゼントも、お相手の好みに合わせたものを選びたいという声が多く上がりました。
まとめ
2023年のバレンタインデーにおけるZ世代の恋愛観は、慎重さと効率性を兼ね備えています。彼らは一方で軽率に飛び込むことはせず、自分たちの心の準備ができたときにイベントを活用することを選ぶようです。
マッチングアプリ『with』は、このようなZ世代の気持ちや価値観を充分に尊重しており、今後も彼らの恋愛を応援していくことでしょう。