マッチングアプリ利用者向け ロマンス詐欺対策の重要性
近年、マッチングアプリの利用が一般化する中で、ロマンス詐欺やSNS型の投資詐欺が問題視されています。特に株式会社エニトグループが運営する「with」や「Omiai」では、ユーザーの安全確保に向けた取り組みが注目されています。最近、北海道警察と連携し、ユーザーへの啓発活動が行われました。この活動は、刑事事件にも発展する可能性があるこれらの詐欺行為に対して、効果的な注意喚起を図ることを目的としています。
北海道における啓発活動の背景
2025年の初めから10月末の統計によれば、北海道内でのSNS型投資・ロマンス詐欺による被害額は約15億6,300万円に達し、その内訳はSNS型投資詐欺が約7億7,300万円、ロマンス詐欺が約7億9,000万円とされています。このような高額な被害が報告されていることから、北海道警察は公式ウェブサイトやSNSなどを通じて、詐欺の手口や対策方法をユーザーに伝えることに力を入れています。
エニトグループも同様に、マッチングアプリを通じて出会いを求めるユーザーに対して、詐欺に合わないための情報を発信しています。特に、悪質なユーザーの早期発見および強制退会を行うとともに、ユーザーに警告を発信するなどの防止策が強化されています。
トラスト&セーフティー室の設立
エニトグループは設立以来、安心・安全なマッチングアプリの運営を目指し、「トラスト&セーフティー室」を設置しました。この部門では、悪質なユーザーを監視し、24時間365日体制で不正行為を追及しています。また、AI技術を活用し、悪質ユーザーを早期に識別する試みも行われており、個々のマッチングに関しても注意喚起がされています。
特にデート前のメッセージにおいて、SNS上での連絡先交換を求める部分では、双方に警告を行う新たな対策が導入されています。このような取り組みは、単なる会員数の増加だけでなく、ユーザーの安全性にも寄与するものと評価されています。
専門家との連携
2025年4月には、法令遵守や消費者保護の観点から、専門家とともに「アドバイザリーボード」が設立されました。このボードの目的は、マッチングアプリに関連する社会課題を解決するための政策を検討することです。これにより、より安全なマッチング環境の実現を目指しています。
まとめ
エニトグループのマッチングアプリ「with」や「Omiai」は、ただの出会いの場ではなく、利用者のライフスタイルや価値観を重視する新しい形の出会いを提供しています。今回の北海道警察との連携は、詐欺に対しての意識を高め、ユーザーの安全を確保するための大きな一歩です。今後、さらなる取り組みを通じて、ユーザーが安心してマッチングアプリを利用できる環境を整えていくことが期待されます。