新たな結婚式の形を模索する「令和の結婚式を考える会」
LINEを活用した式場探索が可能な「トキハナ」は、令和時代における新たな結婚式の在り方に関する議論を推進するため、有識者たちを集めた「令和の結婚式を考える会」を主催しました。この会議は、少子化による市場の縮小が予想される結婚式業界が、より多様なニーズに応える選択肢を模索することを目的としています。
トキハナの取組みと議論の背景
トキハナは、結婚式を希望するカップルの希望に応えられるよう、様々な価値観を受け入れた新たな結婚式のフォーマットを考えています。近年、結婚式を巡る意見やニーズが多様化している中で、単一的な形式の結婚式はもはや時代遅れとされがちです。特に、同性カップルや他のマイノリティ層のニーズに対する理解が不足している現状があります。
この会議の初回では、参加者から、従来の結婚式制度における不満や違和感が次々と提起されました。特に「新郎新婦」としての扱いや、同性カップルが抱えるアウティングのリスクなどが問題視され、このような課題に対して業界としてどうアプローチすべきかが議論されました。
ログラインでは、出席者の一人が「結婚式の本質は集まることにある」と述べ、家族や友人とのコミュニケーションの重要性が強調されました。こうした視点が結婚式の新たなあり方を考えるきっかけとなります。
参加メンバーのプロフィール
会議には多様な背景を持つメンバーが参加しました。たとえば、アクセサリーブランドを手がけるハヤカワ五味氏や、性的マイノリティに関する情報発信を行う松岡宗嗣氏、SNSで「自分を好きになる」活動をするもんぬ氏など、各々が独自の視点から議論に参加しました。
特に、もんぬ氏が主導したセッションでは、結婚式に対する不満の本質や、価値観の多様性にどのように応じるかが深く掘り下げられました。会議中、出席者からは「人数合わせの強制」や「花嫁だけが手紙を読む慣習」への疑問が呈され、結婚式の価値観を見直すことの重要性が再認識されました。
従来の慣習に挑むファイナル会議
最終回の会議では、これまでの議論を足掛かりに、従来の結婚式の問題点と新しいアプローチを明確にすることが目指されました。結婚式に関連する慣習は時代遅れとされることが多い中で、同性カップルや多様なニーズに応じた新しい形の式が求められています。
このファイナル会議では、新しい婚礼のフォーマット「令和婚」に向け、参加メンバー全員が一丸となって新たな指針を策定することを確認しました。トキハナは、これからの結婚式業界に必要な変革を実現するための具体的な活動を行う方針を打ち出しました。
結婚式市場に新たな風を
トキハナが提案する「令和婚」は、文化と伝統を尊重しながらも、時代に合わせて進化する必要があります。今後、LGBTQフレンドリーな式場を増やすためのマニュアルの配布や、具体的なプログラム選択肢の提示を通じて、多様なカップルが自分たちに合った結婚式を選べるようサポートしていくことが重要です。
結婚式における「これが普通」という概念を超え、個々の価値観が反映された新しい式を提案することは、結婚式の業界全体を変革する力となるでしょう。今後の「令和の結婚式を考える会」の取り組みから目が離せません。