結婚式の新たなトレンド：コスパとタイパ重視の時代到来

最近の調査結果により、結婚式のスタイルが大きく変わりつつあることが明らかになりました。特に、1.5次会や会費制披露宴の利用が減少し、多くのカップルが「コスパ」や「タイパ」を重視するようになっています。この変化は、結婚式を取り巻く環境にどのような影響を与えるのでしょうか？

1.5次会の減少と会費の上昇

株式会社ParaLuxによる調査によると、1.5次会に参加するカップルの割合は年々減少しており、2022年以降は特に顕著です。2022年には約3.74%のカップルが1.5次会を選んでいましたが、2024年には2.65%まで減少しています。この一方で、1.5次会の平均会費は増加しており、2022年の12,406円から2024年には15,172円にまで達しています。このトレンドは、会費制披露宴にも見られ、披露宴でも会費制を選ぶカップルは減少し、ご祝儀制への移行が進んでいます。

結婚式の全体コスト上昇

「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」によれば、結婚式全体の費用は着実に上昇しています。2022年の平均費用が303.8万円だったのに対し、2024年には343.9万円にまで増加しました。一方で、ご祝儀の相場は1985年から30,000円と変わらず、物価が上がる中でゲストが負担する金額の相対的な負担感が増しています。実際、現在の物価水準で考えると、ご祝儀の適正価格は38,842円であり、2035年には50,000円に達する可能性もあります。

カップルとゲストにとっての負担

共働き世帯の増加やライフスタイルの変化に伴い、結婚式の準備や参列にかかる時間的・精神的な負担も大きくなっています。例えば、会場手配や招待状、引出物の準備は簡単ではなく、移動やヘアメイク、ドレスの準備といった要素もゲストにとっては負担になっています。それでも、結婚式に参加するゲストは高い期待を持っていますが、形式的な進行では満足度が低くなることも多く、カップルとゲストの双方にとって負担が大きくなっていることがわかります。

コスパとタイパ重視の結婚式へ

このような背景を受けて、今後のブライダル業界では「コスパ・タイパ」が重視されることが求められています。株式会社ParaLuxは「ウェディングに関わるすべての人を幸せに」という理念のもと、体験価値を向上させる新しい結婚式のスタイルを提案しています。例えば、自由な結婚式を実現する「ブラプラウェディング」や、スマートフォンで簡単に招待状を作成できる「ブラプラWEB招待状」、引出物をカードで贈る「プラギフ」を提供しています。

このようにしてカップルとゲストの双方にとって負担を軽減し、より充実した結婚式の体験が提供できる環境を整えることが、今後のウェディングの未来を切り開くカギとなるでしょう。これからの結婚式は、単なる儀式ではなく、心から楽しめる体験としての価値を重視することが求められているのです。