同性カップルも安心して選べる結婚式を目指すトキハナの取り組み

LINEで式場探しができる『トキハナ』は、現代の結婚式の在り方を議論する「令和の結婚式を考える会」を主催しており、最近行われた第4回会議では、同性カップルが直面する結婚式準備の課題について有識者たちが熱心に意見を交換しました。

会議の背景

『トキハナ』は東京都港区に本社を持ち、安藤正樹社長のもと、少子化による結婚式市場の縮小が懸念される中で、結婚式を挙げない層のニーズに応えるための新たな選択肢を開発することを目指しています。第4回の会議では、同性カップルに特化した結婚式に関する議論が行われ、参加者からの実体験や意見が活発に交わされました。

参加者の紹介

参加者には、YouTubeチャンネルを運営するはぴLIFEチャンネルのぽっちさんとみち子さん、フェムテック企業を運営する江連千佳さん、性的マイノリティに関する情報発信を行う松岡宗嗣さん、またランジェリーブランドを立ち上げたハヤカワ五味さんという多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まりました。

同性カップルが直面する結婚式の課題

ぽっちさんは、自身の結婚式準備の実情を語り、同性カップル向けの式場が少なく、問い合わせをしても受け入れの難しさを痛感した経験を明かしました。特に、ドレスやヘアメイクに関しては、女性同士だからこそ2着分の料金がかかることなど、具体的な状況を共有しました。

さらに、ウエディングフォトの撮影プランが「タキシード×ドレス」に限られていることも、大きなボトルネックであるとのことです。これに対し、松岡さんは、式場側が想像力を働かせられず、リスクを避けようとする姿勢が課題であると指摘しました。

式場側の懸念について

同時に、安藤社長は、式場側が同性カップルに対する懸念を持つ理由を説明しました。前例がないことからリスクを恐れるあまり、柔軟な対応を避けがちな現状が見受けられます。しかし、恋愛の多様性が進む現代においては、結婚式もそれに応じたスタイルが必要とされています。

ハヤカワさんや江連さんは、式場の対応力向上の必要性に共感し、具体的なマニュアルの活用や新たな呼称の提案をすることで、不安を和らげることが可能であると述べました。

新しい結婚式の選択肢を探る

トキハナは、同性カップルが安心して結婚式を挙げられる環境を整えるため、情報発信を進め、業界全体に向けて柔軟なプランニングを支援しています。これにより、同性カップルが結婚式を通じて幸福な時間を過ごせるよう、サポートを強化していく方針です。

トキハナは、結婚式市場の革新を目指し、今後も多様性を尊重した結婚式を提案していく所存です。完成されたマニュアルや業界の理解を深めることで、より多くの同性カップルが自分たちのスタイルで結婚式を楽しめるよう、同社の活動はますます期待されます。