未婚者の結婚観が変わりつつある2025年
株式会社マイナビが実施した「パートナーがいる未婚者の結婚観調査2025」の結果が発表されました。この調査は、20代から40代までの未婚の男女を対象に、結婚観や出会いの形について探ることを目的としています。
出会いの新しい形
調査によれば、20代・30代の出会いの最も一般的な手段は、今や「マッチングアプリ」であることが分かりました。全体の23.5%がマッチングアプリで出会ったと回答しており、特に20代ではこの割合がさらに高く、約3割を占めています。一方、従来の手段である職場やアルバイト先からの出会いは27.7%で減少傾向にあると報告されています。これは、パートナーとの交際期間についても影響を与えており、マッチングアプリで出会った場合、交際期間が2年未満であるケースが56.7%という結果も特徴的です。
結婚願望の動向
興味深いことに、「結婚願望がある」と回答した人の割合は57.2%と年々減少している一方で、「どちらでもない」とした人が27.5%と前年より増加しています。この結果は、特と年代によって顕著な差があり、20代では74.8%が結婚願望アリと回答しているのに対し、40代では37.1%と、約半分の差が出ています。様々な理由を挙げる声の中には「幸せになりたい」「互いに支えあう成長が得られる」との意見があり、結婚が単なる形式ではなく、自身の成長や安心感につながる選択肢として捉えられていることがわかります。
逆に「どちらでもいい」と感じる年代は、30代や40代に多く、結婚による制約を避けながらも安心できるパートナーとの共存を求める意見が多く見られました。
将来への関心と貯金事情
将来に関する興味や関心も高まっており、特に「新婚旅行」が76.1%で最多、「結婚指輪(73.3%)」や「結婚準備(68.6%)」と続きます。また、結婚式に対する関心も58.2%と2年以上増加しており、結婚に関わる活動全般にポジティブなイメージが広がりつつあると言えます。一方で、貯金状況に目を向けると、83%が将来のために貯金をしており、個人の平均貯金額は502万円で、前年よりも27.1万円の増加を示しています。
変化する結婚観の中でのパートナーシップの価値
今回の調査から、マッチングアプリの利用が普及している背景には、恋愛における手間やストレスを回避しつつ、支え合える関係を築くことを求める傾向が見えました。結婚が必ずしも目標ではないにせよ、個々の成長や未来の幸福に欠かせない選択肢として位置づけられているようです。出会いの効率化により恋愛過程が短くなりつつありますが、結婚というライフイベントは新たな意味を持つようになってきました。指輪選びや結婚式の準備、旅行などの共同作業を通じて、二人の価値観をすり合わせたり、絆を深めるための時間としての重要性がこれからも増すことでしょう。
編集担当としても、このような変化を受け止め、未来の結婚観をリードしていけるよう努めたいと思います。