Z世代の新しい結婚観とその価値観が浮き彫りにしたもの

1人の時間を大切にするZ世代の結婚観

最近、結婚に対する価値観が大きく変化しています。その中でも特に注目されているのがZ世代。この世代の人々は、結婚後も「自分の時間」をしっかりと確保したいと考えています。株式会社「icci 代官山」の調査によれば、結婚予定のZ世代（18〜26歳）の男女の95.5%が、結婚後も現在と同じくらい1人の時間を大切にしたいと回答しました。

1人の時間を求める理由

この背景には、個々のライフスタイルや趣味を重視する傾向があります。調査結果では、63.2%の人が「自分の趣味に没頭したい」とし、60.4%が「心身をリフレッシュする時間が必要」といった理由を挙げています。結婚生活においても、自分自身の時間が重要であることを強く意識していることが分かります。

別々の財布、新たな経済観念

調査によると、結婚後にパートナーと別々に持っても良いと思うものの中で最も多かったのが「財布（お金の管理）」で、59.5%の人がこれを選びました。これの理由として、多くのZ世代が「自分の趣味や関心に自由にお金を使いたい」と考えていることが挙げられています。また、経済的な独立性を保ちたいという意識も強く感じられます。

定期的な二人の時間の重要性

一方で、別々に持つものがあるからこそ、パートナーとのつながりも大切にしています。63.4%の人が「定期的に二人の時間を作りたい」、また53.5%が「記念日を大切にしたい」と回答しました。こうしたバランス感覚が、Z世代の結婚に関する新しい特徴です。

結婚指輪への思い

興味深いことに、77.5%のZ世代が結婚指輪は「必要」と回答しました。その理由に挙げられたのが「2人の絆の証しとして残したい」という思いです。また、結婚していることを周囲に示したい、記念品として大切にしたいという意見も少なくありません。特に、結婚指輪はただの装飾ではなく、二人の関係性や約束の象徴としての意味を持っています。