婚約指輪の選び方とその傾向
婚約指輪は結婚の象徴であり、多くのカップルにとって重要な購入品です。従来は「給料の3か月分」が一般的な基準とされてきましたが、実際にはどのような金額で購入されているのでしょうか。最近、株式会社アイジュエリー・ウマキが実施した調査によると、現代の婚約指輪の購入金額にはいくつかの特徴が見られます。
購入金額の実態
調査結果によると、婚約指輪の購入金額で最も多かったのは「20万円〜30万円未満」で、全体の26.4%を占めました。これに続くのが「10万円〜20万円未満」(20.8%)、そして「30万円〜40万円未満」(17.0%)となっています。上位3つの価格帯の合計は全体の64.2%を占め、多くのカップルが10万円から40万円の価格帯で婚約指輪を選んでいることがわかります。従来の常識である「給料の3か月分」という概念からは、現実的な価格での購入が主流となったことが伺えます。
予算設定と柔軟な選択
購入前に予算を設定していたカップルは46.2%である一方、約半数が「予算は決めていなかった」と答えました。このことから、現代のカップルは柔軟に選択を重視しており、店舗に足を運んだり、パートナーと相談しながら決める傾向が強いことが明らかになりました。特に、10万円未満から30万円未満の価格帯を設定しているカップルが多く、伝統的な基準に捉われない自由な選択が広がっています。
また、実際の購入金額では46.2%が予算内で購入できたと回答し、計画的な買い物ができていることがわかります。これは、現代のカップルが合理的な判断を重視していることを示唆しています。
情報収集の変化
婚約指輪の予算を決定する際の参考情報として最も多かったのは「インターネットでの相場調査」であり、次いで「パートナーの希望」「友人・知人の体験談」が続いています。昔ながらの「給料の○ヶ月分」という基準が低評価されたのも興味深いポイントです。現代のカップルは、二人で話し合って選ぶ傾向が強まり、インターネットや友人のリアルな体験に基づいて情報を収集しています。
支払い方法と費用の捻出
購入時の支払い方法に関しては、一括払い(クレジットカード)が56.6%で最多を占め、これに現金での一括払いが38.7%加わり、95.3%が一括での支払いを選択しています。分割払いを利用したカップルはわずか4.6%に留まり、賢明で無理のない買い物を心掛けている様子が伺えます。また、ほとんどのカップルが普段の貯金から資金を捻出しており、婚約指輪の購入は自立した経済観念の下で行われていると言えます。
まとめ
資金面や価値観が多様化する中、婚約指輪の購入はますます個人のライフスタイルに合った選択が求められるようになりました。選び方や金額についての認識が変化していることは、新たな時代のカップルにとって嬉しいニュースです。婚約指輪は、一生に一度の大切な買い物であり、選ぶ際には自身の生活スタイルや二人の将来を見据えた選択をしていくことが求められます。