松戸市立博物館で特別展「誕生・結婚・死の儀礼」
松戸市立博物館では、2023年9月20日から11月3日まで、特別展「誕生・結婚・死の儀礼」を開催します。この展覧会では、人の一生を彩る様々な儀礼について探求し、地域社会の文化の中でどのようにこれらが受け継がれてきたのかを紹介します。特に、松戸市内の農村地域で60年前まで行われていた儀礼の数々に焦点を当てており、衰退しつつある伝統を再評価する機会といえるでしょう。
展示内容
本展は主に四つのセクションで構成されています。
- - 誕生の儀礼:子どもの誕生と成長に関連する安産祈願や出産行事の民俗資料を展示します。
- - 結婚の儀礼:結納や祝言など、結婚にまつわる様々な儀礼を紹介し、地域の結婚文化を見つめ直します。
- - 死の儀礼:年老いて亡くなる際の葬送の儀礼やその周辺の民俗資料も紹介され、亡くなった方への敬意を表す文化を考察します。
- - 現代の儀礼:現在行われている結婚式や成人式についても触れ、伝統と現代との接点を探ります。
展示資料としては、沐浴や宮参りの祝着、振袖の嫁入衣装、葬式用の輿など、約90点が展示されます。また、資料にはその背景や文化的意義が詳述されており、訪問者が知識を深めることができます。
施設情報
- - 会期:令和7年9月20日(土) ~ 11月3日(月・祝)
- - 開館時間:9時30分 ~ 17時(入館は16時30分まで)
- - 休館日:毎週月曜日(10月13日および11月3日は開館、翌日休館)
- - 観覧料:無料
- - 会場:松戸市立博物館企画展示室(松戸市千駄堀671)
参加型イベント
この展覧会に関連した無料のイベントも多数開催されます。
- 10月12日(日)には学芸員による「死者の『魂』の行方」に関する講演があります。
- 10月25日(土)には、元法政大学講師の長沢利明氏による「人生儀礼の世界」というテーマの講演が行われます。
- - 土曜解説会:毎週土曜日に学芸員による展示の解説が行われます。
- - ワークショップ:10月26日(日)に「お葬式の饅頭を作ろう!」と題した体験会もあります。
最後に
この特別展は、ただ見るだけではなく、地域の歴史や文化について深く考える機会を提供してくれます。人生の大切な儀礼をテーマにした本展に、多くの方々が訪れることを願っています。皆様もぜひ、家族や友人と一緒にこの貴重な文化体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。松戸市立博物館でお待ちしております。