調査結果から見える夫婦間の財産理解不足
Song合同会社が行った調査によると、全国の20〜40代の既婚者・離婚経験者300人を対象に実施された結果、夫婦間での資産についての理解が薄いことが浮き彫りになりました。普段の生活からは見えにくい、配偶者の預貯金や投資などの財産をどのくらい把握しているのでしょうか。
配偶者の預金状況の把握
まず、配偶者の預貯金額をどの程度把握しているかを調査しました。正確に把握できていると答えた人はわずか21.7%に過ぎず、「ほとんど知らない」や「全く知らない」といった人が41%に達しました。この結果から、約5人に2人が配偶者の財産をしっかりと把握していない実態が明らかになりました。
どのような資産が把握されているのか
調査では、資産の種類ごとに把握状況を見てみると、特に「見えにくい資産」を適切に把握していないという点が大きな課題として浮かび上がりました。例えば、証券口座の存在を把握している人は39.7%、NISAや投資信託の保有額を把握している人は28.3%にとどまり、電子マネーやポイントの残高については11.7%の人しか把握していない状況です。つまり、夫婦であっても互いの資産が分散されている現代では、見えにくい資産が増えています。
自分の資産を伝えない理由
一方、自分の全資産をパートナーに伝えていない人は44.7%に及びました。その理由の中で最も多かったのは「聞かれないから」というもので、これが半数以上を占めています。夫婦間でお互いの資産について話し合う機会がないことが、これらの状況を生んでいるのです。
離婚を意識したときに初めて気づく資産
興味深いことに、離婚を意識したことがある回答者の中では、61.2%が「離婚を考えてから配偶者の資産について関心を持った」と答えています。また、離婚を考えるようになって初めて確認したことで、知らなかった資産があったという人も32.8%に達しました。このことから、離婚という緊急事態が発生したときにこそ、しっかりと資産を把握していないことを認識する場面が多いことが示唆されます。
資産情報共有の現実
では、夫婦間での資産情報はどの程度共有されているのでしょうか。調査によると、夫婦の資産一覧を作成・共有している人は18.7%、銀行口座情報を共有している人は52.3%ですが、証券口座や暗号資産についてはその数値が大幅に低下します。515人以上の回答者の中では、資産管理の難しさが如実に表れています。
まとめ
この調査結果から、現代の夫婦は資産についてオープンに話し合わず、それぞれが管理し合うスタイルが強調されていることがわかります。しかしながら、特に緊急時やすれ違いが生じる前に、互いの資産状況について定期的に確認し合うことが重要であると教えてくれています。相手の所有する資産の詳細に目を向けることで、より円滑な夫婦関係を築くための第一歩となるでしょう。平常時からの資産共有が、夫婦の絆を深める鍵となるのかもしれません。