専門学校日本ホテルスクールで未来のホスピタリティを考える弁論大会
専門学校日本ホテルスクールが主催する第34回弁論大会が、11月14日に中野ZEROホールで行われました。このイベントには、業界のトップリーダーや専門家を招き、学生たちがホスピタリティ業界の未来について熱意を持って発言する場となりました。今回は日本語と英語の両部門に分かれて行われました。
学生の独自性と熱意
弁論大会には、業界関係者や観客約350名が参加し、学生たちが予選を通過したうちの10名が登壇しました。参加者は、ホテル総支配人や他の業界リーダーの前で、未来のホスピタリティ業界に向けた熱いメッセージを共有しました。
特に、日本語部門で最優秀賞を受賞した梅村優月姫さんは、「本当の多様性」というテーマで発表しました。彼女は、障がい者の雇用の現状に触れ、様々な特性を活かした職場環境について提言し、「できないのではなく、工夫すればできる」という前向きな姿勢を訴えました。
英語部門で最優秀賞を獲得したイップ カーヘイ キャンディーさんは、「台本に縛られない」というテーマで、自身のホテリエとしての経験を語り、マニュアルにとらわれない柔軟なサービスが大切であることを伝えました。
業界の未来に向けた提案
弁論大会は、学生たちが現場での体験を通じて感じた課題を基に、自らの意見を形成し、社会に向けて発信する貴重な機会です。今年のテーマ「2030年のホスピタリティ業界」や「自分のあり方」を設定し、学生たちがそれぞれの視点から将来を見据えた提案を行いました。
一方で、東京都心ではラグジュアリーホテルの新開業が続く一方で、人材不足も依然として大きな課題となっています。弁論大会は、このような社会背景を踏まえ、学生が業界の未来を真剣に考える場として重要な役割を果たしています。
努力の成果
日本語部門では、優秀賞に上野華蓮さんが選ばれ、環境に配慮したホテル運営の重要性を訴えました。また、英語部門の優秀賞には若林美幸さんが選出され、最新技術を駆使した顧客体験の未来について言及しました。
両部門とも、努力賞も設けられており、発表者たちの多様な意見がホテル業界の未来を形作る一助となっています。
教育の重要性と今後の展望
専門学校日本ホテルスクールは、1972年の設立以来、14,800名以上の卒業生を輩出。産学連携による実践教育に力を入れており、意欲的な学生たちが将来のホスピタリティ業界で活躍できる人材となれるよう、全面的な支援を行っています。
弁論大会は、そうした教育活動の一環として、学生たちが自分の声を見つけ、未来に向かって力強く前進していくための場となることでしょう。これからも、学生たちが立ち向かう課題の先にある希望を信じ、業界の一翼を担っていく姿が期待されます。