家出・失踪相談の現状
夏休みが終わる時期、家出や失踪に関連する相談が増加する傾向があります。株式会社RCLによると、この数年のデータから、特に8月と9月に相談件数が急増することが明らかになりました。この期間は519件とも多くの相談が寄せられ、特に注意が必要です。
この時期の相談件数を振り返ると、例えば5月の28件から始まり、7月が31件、8月には56件、9月には63件に達しました。増加の要因はさまざまですが、一番注目すべきは、「普通に見えたのに、突然いなくなってしまった」というケースが多い点です。実は、失踪の背後にはいくつかの変化が潜んでいることがあります。
家族に見られる異変
失踪した人が姿を消す前には、荷物を整理したり、スマートフォンの使い方を変えたり、家族との会話が減ったりといった微妙な変化が見られることが多いです。これらは、ご遺族にとって非常に重要な手掛かりとなることがあります。以下に失踪前の「7つのサイン」を挙げます。
1.
荷物を整理する
部屋が片付けられ、持ち物が少しずつ減っていることが見受けられます。
2.
スマートフォンの使用に変化が生じる
ロックを厳重にせず、履歴を消去し、夜遅くまで誰かと連絡を取る様子が見られます。
3.
家庭内の会話が減少する
親しい家族と食事を共にしないことが増え、無言の時間が増えてきます。
4.
学校や職場に関心を失う
学校や仕事に関しての話題を避け、返答が消極的になります。
5.
交友関係が変化する
新しい知人との関係が増え、家族に詳しく話すことが少なくなります。
6.
普段行かない交通手段や場所を調べる
深夜バスやネットカフェを調べるなどの行動が見られます。
7.
睡眠パターンの変化
不眠や昼夜逆転の症状が出てきます。
これらのサインは単独では家出や失踪を示しているわけではありませんが、複数の変化が見られる場合、注意が必要です。
家族がやってしまいがちなNG行動
失踪した際、家族はすぐに「探しています」とSNSで拡散したくなるものです。しかし、こうした行動には慎重になるべきです。SNSでの拡散により、本人がその情報を目にした場合、「みんなに知られてしまった」と感じてしまう恐れがあり、帰宅のハードルがさらに高くなることがあります。また、拡散された情報はネット上に残るため、後々も影響を及ぼすことが考えられます。
まずは、警察に行方不明届を提出することが最優先です。特に未成年や危険が懸念される場合は、詳細な情報を提供することが重要です。最近の写真や服装、交通手段などの情報を整理しておくことで、その後の捜索活動に大変役立ちます。
家出・失踪後の大切なケア
家出や失踪が解決しても、それが問題のすべてを解決したわけではありません。なぜ家を出たのか、どうすれば再発を防げるのか、本人やその家族との関係性を再構築するためのケアも必要です。株式会社RCLでは、発見された後のカウンセリングにも力を入れています。家出が繰り返されるケースが多いため、専門家によるサポートが不可欠です。
専門家のプロフィール
RCLの相談部副部長である板橋法子は、家族問題相談連盟認定カウンセラーとして、年間1000件以上の相談に対応してきました。彼女の経験に基づいたアドバイスやカウンセリングは、多くの家族にとって大きな力となっています。
家出・失踪問題はデリケートな問題であり、適切な対応が求められます。何か気になる変化に気付いた際は、早めに専門家に相談することをおすすめします。