新たなる祝祭文化の創造
軽井沢を拠点に、株式会社KAIONは新たに「RUSTIC WEDDING」を買収し、結婚式を通じて自然と人との調和を追求しています。この新しい取り組みは、「心の踊り場を創る」というKAIONの理念に基づき、特にスキー場やワイナリー、蒸留所などの未活用空間を結婚式の舞台として生かす新しい試みです。
 自然と一体となるウェディング
RUSTIC WEDDINGは、「本質的な美しさ」をテーマに掲げ、自然の風景を舞台にしたアウトドアウェディングを提案しています。これまでの結婚式場では味わえない五感の体験を通じて、人生の祝福を感じられる「生命の舞踏会」のような空間を創り出しています。
新体制では、KAIONのクリエイティブチームが、ケータリングやドリンク、装飾などを内製化し、驚きと感動を生む“RUSTIC FIELD”構想を全国展開していきます。これにより、結婚式はただのイベントに留まらず、新しい形のコミュニティ形成へと進化します。
 未開発の魅力を活用した祝祭地
日本各地には、スキー場やワイナリー、森林といった魅力的な未開発スペースが数多く存在します。RUSTIC WEDDINGは、これらを再評価し、全天候型の移動式ウェディング会場として形にすることで、今までの使われていなかった場所に新たな物語を吹き込んでいます。
特に、軽井沢、北海道、熱海など、各地での大型プロジェクトが進行中で、地域の特性や文化に根ざした新しいフィールドの創出を目指しています。
 RUSTIC ALLIANCEでの共創
RUSTIC WEDDINGでは、独立したプランナーたちが「RUSTIC ALLIANCE」というネットワークを形成し、自由な横の連携を促進しています。アライアンスはドレスショップやカメラマン、デザイナーなど多様なクリエイターが参加し、共にアイデアを共有し合いながら、それぞれの特性を生かした独自の式を生み出しています。
このような取り組みは、ブライダル業界に長く存在する堅苦しさを打破し、創造的な文化を育むための新たな試みです。
 食文化と感情の物語
結婚式の新たな形として、KAIONが運営する「THE BASE KARUIZAWA」がドリンクとケータリングを中核に据えています。個々の結婚式のストーリーに合わせたオリジナルカクテルや、地元の食材を使ったメニューを通じて、味覚と香りが結びつく感動的な瞬間を提供します。
このようにして、結婚式は単なる形式ではなく、共に祝う芸術の場へと進化しています。また、地元の資源を活用し、環境保護にも寄与する姿勢が注目されています。
 森を守り、祝う
RUSTIC WEDDINGでは、間伐材や地元植物を利用して森林資源の循環と地域環境の維持を図っています。これは「森を飲む、森で祝う、森に還る」という理念のもと、地域社会と調和した結婚式のあり方を追求するものです。
 未来への展望
今後3年間で、全国に100ヶ所の“RUSTIC FIELD”を設立し、それぞれが地域の文化や記憶を体験に変える共創の場を提供することを目指しています。新たな祝祭文化を通じて、人と自然が調和し、都市と地方、仕事と人生が再び繋がっていく場を創り出すのです。代表の上原回恩氏は、「結婚式は人生の踊り始める瞬間」と語り、自己表現と共創の場としての結婚式の意義を強調しています。
RUSTIC WEDDINGは、単に式場のネットワークを超えた、豊かな祝祭文化を日本社会に再生する挑戦を続けています。
 
 
 
 
 
 
 
