令和時代の結婚事情を考える
近年、日本における結婚の形が多様化してきています。「事実婚」や「婚前契約」といった新たな選択肢が増えており、特に若い世代を中心にその関心が高まっています。2025年5月22日に放送が予定されているABEMAのオリジナル番組『さよならプロポーズ via スペイン』では、そんな新しい結婚の形を考えるきっかけを提供します。
新しい選択肢「事実婚」と「婚前契約」
最近の統計によると、未婚者の約9%が将来的に「事実婚」を希望していることがわかりました。彼らの多くは、苗字を変えたくない、または手続きが面倒といった理由から、この選択肢を支持しています。これに対して、既婚者のうち約8.6%が婚前契約を結んでおり、同棲開始時に住居の分け方や結婚の期限を決めるケースが目立ちます。
結婚を決意する理由
調査によると、既婚者が結婚を決断する際の主な理由は「居心地の良さ」が最も多く、次いで「価値観が合う」「尊敬できる」といった要素が挙げられています。しかし、結婚を決める際には多くの不安も伴い、中でも「この人で本当に良いのか」という迷いが多いことが見受けられました。また、31.4%の既婚者は仕事に対する不安を感じていることも明らかになっており、経済やキャリアの影響が色濃く表れています。
仕事と結婚の両立
結婚後も仕事を続けたいと考える未婚者と既婚者の割合はともに95%を超えています。この背景には、自立した経済を求める声や、仕事を通じた成長を重視する考えがあるようです。人生の重要な役割を果たす仕事と結婚をどう両立させていくか、これは多くのカップルの喫緊の課題です。
事実婚の選択肢とその背景
事実婚を選ぶ未婚者の中には、「苗字が変わったり手続きが煩雑であることを避けたい」と考える女性が多くいます。このような背景には、日本の結婚制度の中での「苗字問題」が絡んでいることが考えられます。事実婚のイメージについても、「法律婚のほうが心の安全性が高い」といった意見や「責任が軽いのでは」という懸念も見受けられ、さらなる理解が求められています。
婚前契約の現状
婚前契約を締結する既婚者は少数派ながら、徐々に浸透しつつある事実です。特に同棲時に結んだカップルは、「住居の分け方」や「結婚の期限」に対する合意が重要とされています。これにより、結婚生活の初めから明確なルールを設けることで、後々のトラブルを避けることを目指しています。
ABEMAが描く結婚のリアリティ
『さよならプロポーズ via スペイン』は、結婚に関する悩みや選択をリアルに描く番組です。2組のカップルが情熱の国スペインを旅しながら、最終日に「結婚」か「別れ」を選ばなければならないというストーリー展開です。この番組を通じて、視聴者は新しい結婚観や実際のカップルの挑戦に触れることができるでしょう。
5月22日の放送が待たれる中、デートの最終日に決断を下すカップルの姿に、多くの人々の心が打たれること必至です。新しい時代の結婚観を取り入れ、柔軟な選択をし続けることが、これからの婚活や結婚生活を豊かにするかもしれません。婚前契約や事実婚の理解を深めながら、さまざまな選択肢を尊重することが求められる時代が到来しています。