ARカメラ「MARRIAGE VISION」の登場
7月10日より、全国の選挙区で利用可能なARカメラ「MARRIAGE VISION」がスタートします。この革新的なツールは、スマートフォンを使って街頭に掲示される参院選の候補者ポスターをかざすだけで、その候補者が「選択的夫婦別姓」および「同性婚」の法制化に賛成しているかどうかを簡単に確認できます。
このプロジェクトは、公益社団法人Marriage For All Japan(マリフォー)と、一般社団法人あすにはの共同によるもので、結婚の平等を実現するための重要な取り組みです。日本はG7の中で唯一、「同性婚」と「夫婦別姓」が法律で認められていない国として知られており、その現状に変革を促すことが渇望されています。
選挙ポスターで候補者の考えを可視化
選挙は有権者にとって非常に重要な権利ですが、投票に際して候補者の考えを知ることが難しい場合が多いです。「MARRIAGE VISION」は、選挙ポスターにスマホをかざすことで、候補者の意見を手軽にチェックできる場を提供します。この機能を通じて、結婚についての法的枠組みが拡大し、国民が選択肢を持てる未来を目指すのです。
ARカメラの利用方法
「MARRIAGE VISION」の使い方はとてもシンプルです。
1. サイト(https://marriage-vision.com/)にアクセス。
2. 表示される選挙区の中から、かざしたいポスターの選挙区を選択。
3. スマートフォンのカメラが自動で起動します。
4. ポスターにカメラをかざすと、法制化に賛成している候補者にはカラフルな花束の3Dエフェクトが表示され、積極的に賛成しているかどうかが一目で分かります。
このシステムは、国会議員への調査に基づき候補者の意向を可視化した情報を基にしています。
日本の婚姻制度の背景
現在、日本では「選択的夫婦別姓」に関する法案がこの春に提案されたものの、その審議は続いています。また、「同性婚」についても司法からの違憲判決はあるものの、政府の具体的な対応は未だに見られません。このような背景から、法律の整備が重要であると国際的にも指摘されています。
結婚に関する権利は、あらゆる人が平等に享受するべきものであり、それを目指す動きとして「MARRIAGE VISION」は非常に意義深いものとなっています。無理なく、投票前に候補者の考えを知る助けとなることで、多くの人が自身の意見を持ち、投票が進むことを願っています。
公益社団法人Marriage For All Japanと一般社団法人あすには
この取り組みを主導する「マリフォー」と「あすには」は、いずれも結婚の自由とジェンダー平等の推進を目的とした団体です。 「マリフォー」は、異性カップル・同性カップルを問わず、結婚に対する選択肢を広げる活動を行っています。
「あすには」は、選択的夫婦別姓の導入を求める活動を展開し、発表した数々の成果は、国の政策に対する影響力を増しています。
最後に
「MARRIAGE VISION」は、ただの選挙支援ツールではなく、結婚に対する社会的な意識も変貌させる力を秘めています。今後の選挙を通じて、結婚に関する法制度が一日でも早く整備されることを願っています。自分の権利について考え、選挙権を行使することが、より良い未来を作る第一歩となるでしょう。詳細は
こちらの公式サイトをご覧ください。