人気カメラマン「Ruu」こと池内基曜がWPCで快挙を達成
ウエディングフォトのトップカメラマンとして多くの支持を得ている「Ruu」、本名池内基曜が昨年に続き、写真の世界ワールドカップ『WPC(ワールドフォトグラフィックカップ)』で日本人初の快挙を達成しました。2024年のWPCでは「Wedding Open」カテゴリーにおいて日本代表として参加し、見事世界6位にランクイン。続く2025年には「Wedding Open」と「Wedding Documentary」の二つのカテゴリーで再度日本代表に選ばれ、世界8位に輝く結果となりました。
WPCの成り立ちと重要性
WPCは、2013年から始まった国際的なフォトコンペティションで、特に競技性が高いフォトコンペです。各国から、商業、フォトジャーナリズム、ネイチャー、スポーツなど、異なる分野から選ばれた作品が審査されます。その結果、国ごとにポイントが付与され、最高得点の国にはトロフィーが授与される仕組みです。参加者はスポンサーや外部の影響を受けず、真剣勝負の舞台となっているため、技術力の向上にも寄与しています。
2024年の大会はテキサスで開催され、日本チームは過去最高の成績を収めました。続けて、2025年もエクアドルでの開催となり、チームジャパンは再び世界のトップ10に入ることに成功。これは日本の写真業界にとって画期的な出来事で、日本人フォトグラファーの可能性を示したものでもあります。
Ruuの挑戦と背景
池内基曜は、7年前に自身の結婚式を契機にフォトグラファーの道に進みました。現在は浅草橋を拠点にウエディングサロン「24toWedding」を運営し、豊富なドレスや和装を取り揃えたスタジオによる高品質な写真・映像サービスを提供しています。特に夜の東京駅を背景にしたウエディングフォトは、多くの支持を集めており、既存の枠にとらわれない柔軟な発想が光っています。
WPCへの挑戦は知人の勧めで始まり、2022年に初めて参戦。その際、日本代表に選ばれるもファイナリストには届かず、悔しさを胸に作品と向き合いながら成長を続け、2024年に初のTOP10入りを果たしました。
フォトグラファーとしての思い
池内氏は今回のWPCを通じて、日本の写真の水準向上を強く感じているそうです。日本のカメラは高性能で評価されている一方、写真そのもののレベルは改善が必要だと考えています。このような状況だからこそ、若いフォトグラファーの挑戦が求められています。「日本でもWPCに挑戦するフォトグラファーを増加させたい」という思いから、Ruuは啓発活動に力を入れ、次世代を担う写真家たちの育成に尽力しています。彼は、技術力の向上とともに、日本の写真業界を一層活性化させることができると信じています。
会社情報
池内が代表を務める株式会社「24toProduce」は、2018年に設立されました。ブライダルフォトプロデュースを手がけ、写真、映像、広告の企画・制作も行っている同社の公式サイトは
こちらです。日本のフォトグラファーとして、池内基曜が持つ情熱と信念は、これからの業界にも大きな影響を与えるでしょう。