着物の着用状況と意向が明らかに!
近年、着物の良さが見直され、特に女性を中心に着用意向が高まっています。マイボイスコム株式会社が2025年1月に行った調査によれば、着物を着用したことがある人のうち、1回しか着たことがない人は約35%に上ることが分かりました。これにはどのような背景があるのでしょうか。
着用経験の詳細
調査によると、子供の頃以外で着物を着たことがある人は約55%おり、主な着用場面としては「成人式」が26.6%、自身の「結婚式・披露宴」が25.3%と続いています。また、参列者としての着用やお正月、自分の卒業式なども含まれ、着物の使用機会は多岐に渡っています。
特に注目すべきは、着用経験者の中で1回しか着用したことがない層が増加傾向にあり、男性ではその割合が55%を超える結果が出ています。年齢層別に見ると、50~60代男性では6割近くが一度きりの経験しかないことが明らかになっています。これに対し、若年層女性は着物着用意向が強く、着物に対する関心の高さがうかがえます。
着物の準備方法
着物を着用する際の準備方法として最も多いのは「レンタル」で、42.5%がこの方法を選択しています。特に、1回だけ着たことがある層ではこのレンタル利用率が約60%に達することから、気軽に着物を楽しもうとする傾向が明らかになっています。一方、自分の着物を購入している人は減少傾向にあり、頻繁に着用する少数派に限定されていることも特徴的です。
着付けに関する現状
自分で着物を着ることができる人は約15%にとどまり、他の人にも着せられる人はさらに少数派です。特に70代女性ではこの比率が32%に達するものの、全体としては着崩れや着付けの難しさが多くの人にとっての悩みの種となっています。
未来の着物着用意向
今後、着物を着たいと思う人は全体の約20%です。この数値は、女性若年層、特に10代から20代で6割を超えるという高い比率が示しており、意外にも着物に対する興味や期待が大きいことが分かります。着物の着用経験者の中では自己着付けができる人が4割を占め、彼女たちの着物に対するプラスの意向が示されています。
困難と不安
しかし、一方で着物を着ることに対する不安や困りごとも多く挙げられています。「自分で着られない、または着崩れを直せない」といった声や、「着る機会が少ない」「手入れや保管が面倒」といった課題も存在します。とくに、レンタルや購入にかかる費用が高いと感じる女性若年層の意見も少なくありません。
結論
この調査結果は着物に対する関心が高まっている一方で、依然として課題も多いことを浮き彫りにしています。今後、着物がより手軽に楽しめる環境が整うことで、多くの人がその魅力に触れる機会が増えればと願います。今日の調査結果をきっかけに、皆さんの中にも着物に挑戦してみようと思う方が増えるかもしれません。