男女に見る結婚観と育児分担、地域差を徹底調査！

2025年7月、日本財団が実施した第72回「18歳意識調査」結果が発表されました。この調査では、全国の18歳の男女4,700名から、結婚や子育て、地域社会との関わりについての意見を集めました。特に、ジェンダーに関する視点が注目されています。

ジェンダーの視点から見た結婚・育児観

調査結果によると、「結婚して子どもを育てる人生が望ましい」と答えた男性は約65.7%に対し、女性は49.1%に留まりました。この差は特に重要です。男性の多くが「結婚して家庭を持つ」という伝統的な価値観を持っている一方で、女性はより多様な生き方を考えていることが示唆されています。

また、子どもが生まれた際に主に女性が育児を担うことが望ましいとの回答も同様の傾向を見せました。男性の29.3%が「そう思う」と答える一方、女性はわずか13.0%でした。この結果は、男女間の育児に関する期待において大きなギャップが存在することを表しています。

地域による文化的価値観の違い

さらに興味深いのは、地域ごとの文化的価値観の違いです。調査では「住むまちに誇れる伝統・文化・歴史がある」と感じる人は、三大都市圏より地方の中心部や周辺部で高い割合を示しました。これは、地方において過去の文化を大切に考える姿勢が強いことを反映しています。

長期休暇の過ごし方とその意識

調査の一環として、長期休暇の過ごし方についても尋ねました。「行きたい都道府県」の1位は圧倒的に「北海道」で、続いて「東京都」が返答されました。また、休暇中にしたいこととして「勉強・自己研鑽」が26都道府県で人気を博し、興味深い結果が得られました。若者が自己成長に対して強い関心を持ち続けていることが分かります。