調査から見える夫婦間の家事分担の実態
11月22日「いい夫婦の日」に向けて、家計管理サービスを提供するマネーフォワードホーム株式会社と、食品サブスクリプションサービスを展開するオイシックス・ラ・大地が共同で行った家事分担に関する調査の結果、夫婦やパートナー間での認識のズレが浮き彫りになりました。特に、女性の約62%が家事の負担を「5割以上自分が担っている」と感じる一方、男性も約42%が同様に答えており、男女間で約20ポイントの開きが見られます。しかしながら、家事の公平さを評価するうえでは、女性と男性ともに約42%とほぼ同水準で「公平」と感じていることも興味深い点です。
このような認識のズレは、一見して不満を抱かせる要因となるかもしれませんが、一方であまり表面化しないという特性も持っています。「どちらともいえない」とする選択肢には約5割の回答があり、これは家事分担に対する圧倒的な不満としては現れないものの、小さな摩擦や不公平感が積もっていることを示唆しています。
家事分担における喜びや困難
この調査では単に家事負担の実態に留まらず、その背後にある感情にも光を当てています。負担を「とても公平」と感じている人の割合は、必ずしも均等な分担とは限りません。例えば、「自分の得意な分野がある」「お互いに納得しているから」といった理由で、お互いの役割分担に対する満足度が高いことが分かります。
これは、家事の分担が半分ずつでなくとも、お互いの理解や納得があれば不公平感が生まれにくいことを意味します。逆に「とても不公平」と感じている人の中には、負担の偏りが存在しており、具体的には「1割未満」もしくは「7割以上」といった極端な負担割合の人たちが多いのです。
モヤモヤポイントとその解決策
調査結果では、「食」と「お金」が夫婦・パートナー間での摩擦のトップテーマとして挙げられました。例えば、「共通する料理の頻度や献立作りに関する負担感」といった具体的な意見が多く寄せられており、食事の準備や家計の管理に関する意見が多かったことが示されています。この傾向は、新しい生活様式に染まることで以前の生活では見えにくかった感覚の違いが浮き彫りとなって、摩擦に繋がっているとも考えられます。
解決策としては、「食」に関する負担を軽減し、パートナーと共に解決していく意欲が重要です。調査では、「食事の準備」や「家計管理」が夫婦でシェアしたい家事として頻繁に登場しています。
お金の見える化で家事を円滑に
マネーフォワード MEでは、家計の見える化を図るための「シェアボード」機能が夫婦間の資産管理をサポートします。この機能を活用することで、自分だけではなく、パートナーともども家計や資産管理を行えるようになります。これにより、家計のモヤモヤや不安を軽減し、意見の食い違いや誤解を減らすことが期待できます。
11月22日「いい夫婦の日」には、こうした新たな取り組みを通じて、夫婦間での認識のズレを少なくし、より良い生活を築くためのヒントが得られることでしょう。これからも夫婦間の協力や理解が求められる時代に、調査結果から得た洞察をもとに、お互いを尊重し合う関係が構築されていくことを願います。